「かゆみ止め」の
お薬や注射の繰り返し

あなたの愛犬がしきりと痒がって、皮膚病みたい。動物病院へ行くと、「アレルギー性皮膚炎もしくわアトピー性皮膚炎ですね。これを使えば、すぐにかゆみが治まりますよ」といってお薬や注射をしてくれるでしょう。

お薬を飲むと嘘のように、痒みがなくなります。注射を打てば、アレルギー・アトピーが治ったかのように思えます。 でも、お薬を飲み終わって2、3日もたつと、注射をしてから1ヶ月もすると、また同じ痒みが再発。

そのたびに病院で「かゆみ止め」の お薬や注射してもらうというコトの繰り返し。そのうち薬の効き目が悪くなり、少しずつかゆみ止めの量が増えていく。こんな経験を皆さんはしていると思います。

この「かゆみ止め」の正体は
「アポキレ」か「サイトポイント」か「プレドニゾロン」

犬

痒み止め薬もプレドニゾロンも
生死に関わる
副作用がある

犬

「アポキレ」も「プレドニゾロン」も「サイトポイント」もアレルギー・アトピーの原因を取り除いてこれらの皮膚病を根治させるすお薬ではありません。どのお薬も原因をそのまま放置して、痒みのみを麻痺させるお薬です。

つまり、これらのお薬は『一時的に痒みを止めるだけ』のその場しのぎの治療。お薬をやめればすぐに『痒みが再発』します。 でも、痒みが再発するからと言ってお薬を使い続ければ、必ず「生死にかかわる副作用」があらわれます。

痒み止め薬

アポキレの副作用について

アポキレは、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤と呼ばれるお薬で、痒みのシグナルだけを麻痺させて、一時的に「痒みを感じさせないようにする」お薬です。

痒みの反応を麻痺させるので、痒みはは24時間なくなります。しかし長期連用すると、アポキレの持つ2つ目の作用である免疫抑制作用(体を守る免疫細胞を働かせないようにする副作用)によって癌(ガン)が起きやすくなります。
癌は体内では、毎日目には見えない小さな(細胞レベルの)ガンができています。通常、このような小さなガンは大きくなる前に、免疫細胞が食べてしまい大事には至りません。でも、アポキレの免疫細胞を働かせないようにする作用のため、小さなうちに食べることができず、大きくさせてしまいます。その他には、肺炎を起こさせ、重症化させたり、肝機能障害を起こさせたりする副作用があります。

痒み止め薬

ステロイド(プレドニゾロン)の副作用

「プレドニゾロン」はステロイド薬の1つで、糖質コルチコイドと呼ばれるお薬です。アレルギー・アトピーからもたらされる炎症を抑える効果が強く、この効果よって、皮膚の炎症を取り除き、痒みをなくすお薬です。

プレドニンを1~2ヶ月も使い続けると、肝臓に負担がかかりステロイド性肝炎という病気が誘発されます。肝臓は炭水化物や糖の貯蔵庫という大事な役目を 担っていますから、その肝臓が働かなくなると、 食欲がなくなったり、元気がなくなったりします。その他では、糖尿病にも起こしやすくなります。 さらに使い続けると、クッシング病という病気が起こります。ステロイドの副作用によって副腎と言う臓器から分泌されるホルモンの分泌が制御不能となり、全身のトラブルをひき起こし、毛や皮膚が薄くなったり、お腹が太鼓腹になったり、最終的には心臓が止まることもあります。

痒み止め薬

サイトポイントの副作用

「サイトポイント」はIL-31と呼ばれる痒み伝達物質を脳に伝達させないようにするお薬で、この伝達遮断によって一時的に「痒みを感じさせないように脳を麻痺させる」お薬です。

「サイトポイント」は、まだペットにおいては発売間もない新しい薬のため、副作用の情報はほとんどありません。しかし、人間では「ネモリズマブ」や「デュピクセント」と言う名前で使用されています。
人間では、このお薬は15歳以下の子供、高齢者、寄生虫感染者には使用しないこと、喘息の持ちの方には注意指定使用することなっています。動物の場合、ノミ・ダニ、フィラリア、回虫などの寄生虫の感染率が人間よりは高いので、使用に際してはこれらの寄生虫に感染させないように注意する必要があります

アレルギー・アトピーで痒み止め薬を与えているみなさん!

アポキレもサイトポイントもプレドニゾロンも
「その場しのぎ」のお薬だから、
長期間使わないことが重要!

アポキレもサイトポイントもプレドニンも、決してアレルギー・アトピーを起こしている「根本原因を改善させるお薬」ではありません。あくまでも一時的に「痒みや皮膚炎」を抑えるだけであってお薬をやめれば、必ず以前の痒み、以前のアレルギー・アトピーが再発します。

「アポキレ」は悪い!「サイトポイント」はダメ!「プレドニゾロン」は怖い!

だからと言って「絶対に使ってはいけない ! 」とは私は思っていません。
夜も寝れないような激しい痒みには、これらのお薬は最も効果的ですし、すばらしいお薬だと思います。 ただ無意味な連用はダメだと言っているだけです。

犬

アレルギー・アトピーの根本原因を
治せば、
必ず根治できる病気!

犬

痒み止め薬・サイトポイント・プレドニンなどの一時的な痒みを取り除く治療ばかり続けていては、決してお薬をやめれる時は来ないでしょう。

これらのお薬を使い続けると言うことは、私は『アレルギー・アトピーを根治させることを放棄した』と言っても過言ではないと思っています。
本当は根治させることができたのに、その可能性をつぶしてしまっていると思います。

私は、もったいないような気がします。

一生、やめれない「痒み止め」のお薬から、
早く卒業して、
愛犬の体に優しいごとふのアレルギー・アトピー治療を始めませんか?

アレルギー・アトピーで痒み止め薬を与えているみなさん!